当社のセミナーや見学会に熱心にお越しくださっていたY様から
『実は…』とご相談があり、今回耐震診断を行うことになりました。
昭和55年新築。
建築基準法が改正されたほんの半年前に新築されたお宅で、大工さんのこだわりが多く感じられ、また、和室の柱もピカピカに磨いてあって、住んでいるYさんも大事に使っているなぁと感じるお宅で、最初は、なんで??と思いながらいろいろなお話を聞いて、耐震診断実施です。
まずは、外回り
基礎に鉄筋があるかを非破壊で調査します。
鉄筋を探査した位置をチョークで記入(お絵かきしているわけじゃありません)
室内に入って小屋裏から、筋違や金物の確認です。
室内の、床や柱に傾斜がないか、レーザーレベルで確認します。
最後に床下にもぐって、小屋裏同様、筋違や基礎のクラック、蟻道などないか確認します。
お客様へのヒアリングや、今回、耐震診断をした結果を踏まえ、今度は事務所での仕事です。
当時の建物は、特に南側に大きな開口があることが多く、耐力壁が不足している事が多く、また、北側に配した水回りに耐力壁があったり、筋違などの耐力壁が不足して、なおかつ建物の重心と剛芯がずれていることがあります。
今回のY様宅の、構造評点は0.17
1.0が一応倒壊しないといわれている評点です。もちろん、構造体だけでなく、経年劣化も評点には含まれていますので、
補強計画には、経年劣化した部分の改修と、特に1階部分の構造的弱いところの補強などを含め、倒壊しないレベルまで検討していきます。
もちろん、ただ強くするだけでなく、リフォームをするにあたりの提案を含め。。。。
昨日、Y様と現状をふまえて打ち合わせをしてきました。
いつ、地震が来てもいいように、対策は必要です。
静岡市では、耐震補強計画策定事業・耐震補強に補助金が出ます。
昭和56年6月以前に新築した住宅が対象となっております。
補助金も含め、いろいろなご相談に応じますのでお気軽に当社までご連絡を!