昭和43年に新築された、清水区のS様邸の耐震補強工事が完了しました。
着工前の様子。
ふたま続きの和室に縁側。
縁側から眺める、お庭が素敵なお宅です。
数年前、静岡市の無料耐震診断を行って、設計事務所さんが補強計画をしてあったものの、
そのままになっており、当社でも耐震補強工事をするのかとの問い合わせから始まったお宅です。
写真が埃っぽいのは、土壁だったからデス。
新しく、筋違を設置する場所などは、土壁を撤去していきます。
今回は、断熱リフォーム&間取りの変更も一緒に行うので、床も天井も解体しました。
すっきりするほど、基礎が無く、尚且つ土台のアンカーボルトも少ししかない状態で、
これでは、地震が起きたら基礎と土台がばらばらになってしまいます。
まずは、補強の前に、間仕切り壁が来る箇所に、基礎を新設します。
既存の基礎を調べた所、鉄筋も入っており、クラックも構造体に支障があるようなものはなかったので、
差筋して基礎の新設です。
基礎も新設したので、いよいよ耐力壁の設置です。
床も80ミリの断熱材をバッチリ入りました。
食堂から、庭を見たいので、続き間にしてほしい。ここの柱を取ってほしいとの最初のご要望でしたが、
2階が乗っている通し柱であり、耐力壁も足りないことから、ここは、デザインとして、補強をご提案。
想いが、少しでもかなえられたようでホッとしました。
もともとあった、縁側はなくして、部屋から直接お庭に出ることができます。
廊下が暗いとの、話を伺って、明り取りを設置したのは、監督との話し合いで・・・
梁が製材されていなく、大工泣かせだった、丸桁もアクセントに残しました。
生活されている中での工事で、長い期間かかってしまいましたが、ようやく完成しました。
静岡市役所の耐震補強工事の実績報告も完了しました。
昭和56年6月以前の建物は、耐震補強工事の補助金が支給されます。
また、平成12年以前の建物は、阪神大震災後の法改正前のため、耐力壁のバランスが悪く倒壊する可能性が高くなっております。
熊本地震でも平成12年以前の木造住宅の8割は何らかの被害を受けて住めない状態になっているお宅もあります。
図面を見て、耐震診断(無料)をすることができますので、
心配な方は当社までご連絡を…
女性目線の住みやすい提案をさせていただきます。