なぜ必要?耐震補強工事
耐震補強工事の目的
平成7年 阪神淡路大震災を受け、耐震改修促進法が制定されました。
命を守るため。逃げる時間を確保するために耐震補強工事をしましょう。
地震で倒壊した家屋が、道を塞ぎ、避難できなくなる緊急車両も通ることができなくなり
救助の妨げになります。
建築年と耐震性能
2000年以前に建てられた家の9割以上は耐震性不足と言われています。
↑上の表の昭和56年6月以前の「旧耐震基準」で建てられた家は
筋交いの量が少ないなど、現在新築を建てた場合の4割程度の強度しかありません。
↑昭和56年6月以降の「新耐震基準」で建てられた家は
筋交いのバランスが悪いなど、現在新築を建てた場合の8割程度の強度です。
阪神・淡路大震災では多くの家屋が全壊・半壊となりました。
阪神・淡路大震災を受け平成12年6月に現在の新・新耐震基準になりました。
2000年6月1日以前の建物は家の耐震性能が現基準に合うか耐震診断する必要があります。
↑上の表は熊本地震による被害状況のグラフです。
左の赤枠平成12年.6月以前の建物の8割は被害が発生しました。
H12.6以降の建物でも4割5分は被害が発生しています。
熊本地震では最大震度7が2回発生
1回目では倒壊しなかった家も2回目の地震で倒壊してしまった被害もあります。
(建築基準法では、2回くることは想定していないため新しい基準でも倒壊してしまったのです)
地震に強い家にするためには耐震等級3を目指しましょう。
木造耐震診断の評点と震度の関係(現在の耐震診断の基準は震度6強(阪神、淡路地震)にあわせた基準になっています。)
耐震等級とは
耐震等級と耐震基準の違いは、耐震基準は、人命を守ることが目的なのに対し、耐震等級は、人命を守ることと建物そのものも守ることが目的ということで異なる法規によって定められている。
昭和56年以降に建てられた住宅でも耐震性不足の場合があります。
新耐震グレーゾーンという言葉をご存知でしょうか?
「新耐震グレーゾーン」とは、1981年6月1日から2000年5月31日に建設された木造住宅を指し、
この時期に建てられた住宅は新しい耐震基準に基づいていますが、
2000年の建築基準法改正前に建てられたため、完全には最新基準に準拠していません。
この期間に建設された住宅は、耐力壁の量や配置、接合部の仕様など、
耐震性を強化するための詳細な規定が完全には施されていなかったので、
一部で耐震性が不足している可能性があります。
新しい基準で建てたのに熊本地震で倒壊してしまった住まいは直下率が悪い場合があります。
直下率とは1階と2階の柱・壁の位置が同じところにある割合です。
一致するほど高い割合になります。
一致していない場合はバランスが悪く倒壊してしまう可能性があります。
わが家の耐震性に不安がある方はお気軽にご相談ください。
耐震診断を行い
お家の状況やご予算にあった耐震補強工事をご提案させていただきます。
弊社のお客様でも「平成」に新築された住まいを耐震診断したところ
地震によって壊れてしまうという結果が出たお宅もあります。
《新耐震グレーゾーンの耐震補強施工事施工事例》
阪神淡路大震災前の平成4年(1992年)に新築された静岡市清水区のお宅の施工事例です。
耐震診断による地震被害想定シミュレーションでは倒壊してしまう結果となりました。
地震が起きた時に避難所ではなく自宅で過ごしたいというご希望を叶えました。
こちらも阪神淡路大震災前の平成5年(1993年)に建てられた静岡市葵区の木造住宅です。
耐震性が気になっていたお客様。耐震補強と地震の揺れを苦る制震装置を設置しました。
耐震診断や耐震補強について詳しくお知りになりたい方、
昭和56年以降に建てた家だけど、耐震性が不安という方はこちらからお気軽にご相談ください。
お家の状況やご予算にあった耐震補強工事をご提案いたします。
耐震補強工事の施工事例はこちらからご覧ください。